(2)　以上の事実によると，被告車両前部の損傷と原告車両後部の損傷には整合性があり，前記(1)エの日時，場所において警察官立会のもと，実況見分が行われたこと及びその際，原告車両と被告車両の損傷に整合性のあることが確認された状況にもかんがみると，別紙交通事故目録記載のとおり，本件事故が発生したという外形的事実そのものは否定し難い。

　　このように、原告は、途中覚醒等神経が高ぶった状態が続いており、〈４〉覚醒亢進症状の要件を充たす。

　　証拠（甲一七、一八、三〇）及び弁論の全趣旨によれば、原告は、今給黎総合病院から八反丸病院へ転院するに当たり、平成一三年九月二五日、今給黎総合病院から八反丸病院に対する診療情報提供書の交付を受け、その文書料として五二五〇円を要したことが認められる。他方、証拠（甲二九）によれば、原告は、神鋼病院における文書料として五二五〇円を支払ったことが認められるが、同病院への通院は症状固定後のものであるから、本件事故と相当因果関係が認められない。

　そうだとすると，症状固定日を必要以上に厳格かつ明確に解釈する必要もないし，適切な損害賠償方法を選択すべきである。